築地和光 神戸元町店 「貝のお任せ」

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    神戸に住んでいた友人が勧めるもう一軒の店が、「築地和光 神戸元町店」である。

     

    貝が美味しい専門店だと友人が連れて行ってくれた。

     

    この店、とにかく変わっている。

     

    店の入り口に看板がないどころか、普通の家に入るようなアルミサッシのドアがあるだけ。

     

    料理屋の入り口とはかけ離れていて、知らない人は間違いなく店があるとは思わない。

     

    店の中に入って更にビックリ。

     

    ビール箱の上に板を乗せたテーブルとビール箱の椅子。

     

     

    同じくビール箱を積み上げた調理台

     

     

    友人から、一人1万はすると聞いていたので、それなりの店構えだと思っていたが、とんでもない。

     

    これじゃ、屋台と変わらない。

     

    友人が予約していた料理が次々と出て来る。

     

    調理は、貝の殻を開き、焼くだけ。

    味付けは塩水のみ。

    美味しい!

    素材だけでこれだけ深みのある味が出るのか。

    今まで食べていた貝は何だったのか。

    まさに絶賛に値する。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    3番目の貝は広島産のムール貝である。
    今まで食べていたムール貝は干からびたような味のムール貝。
    ふわっと柔らかく味のあるムール貝は食べたことがなく、初めて本物ムール貝を食べた気分である。
    然も広島産とは。

     

    大将が美味しいものはほとんど東京に来るので、地元では食べられないと言っていたが、その意味が何となくわかる。

    同じ○○産と言っても、A級品もあればB級品もあるからだ。

     

    6番目の貝は三陸産の天然真牡蠣。
    牡蠣が大嫌いな私であるが、この牡蠣は美味しい。
    私に言わせれば、牡蠣独特の臭みとぶよっとした食感が嫌いである。
    然し、それが全くなく牡蠣の美味しさだけが引き立っている。

    この牡蠣を食べて、世の中広いと思った。

     

    最後の3つの貝は、何れも白ミル貝であるが部位が違う。
    2番目は内臓であるが、口の中に入れると本当にとろけてしまう。

     

    シャラン鴨のロースト。

     

     

    これも味付けは塩だけ。

    名前には聞いたことがあるが食べたのは初めてであるが、こんなに肉に味があるものが世の中にあったのかという思いである。

    合鴨より鴨の方が美味しいと言うが、まさにそれを実感する味であった。

     

    シメの貝出汁だけのうどん。

     

     

    客は我々3人だけだったので、大将と色々と会話したが、この店のルーツは、和光という料亭だったそうだ。

     

    その料亭は廃業したが、山本五十六に愛された料亭のようで、かなり格の高い料亭だったのだろう。

     

    山本五十六が店のために書いてくれた色紙が掲げてあった。

     

     

    和光という料亭は東京にあったのだろう。

     

    店の大将は、その一族で、神戸に店を構えながら、築地和光という看板を掲げているのだろう。

     

    食材は全て築地(豊洲)から仕入れているという。

     

    昔からのしっかりした仕入れルートを持っているのだろう。

     

    全て一級品だと言っていることがわかる味であった。

     

    素材だけで、これだけ美味しいものを食べられるは初めてである。

     

    やる気があるのかと思わせる店作りに、大将は道楽でやっているのだろうと思った。

     

    その代わり、絶対美味しいものしか出さないという誇りと自信を持っている。

     

    お酒を飲んで、一人1万は安いと感じる料理であった。

     

    ちなみに勧めてくれたお酒は、確か鍋島大吟醸35%という名前で、最近はほとんどお酒を飲まなくった私であるが、切れよくまろやかな味に久しぶりに美味しいお酒に巡り会え、またお酒をたしなんでも良いと思わせるほどであった。

     

    私に取って、味について考えさせられる衝撃的な店であった。

     

    食通の友人は良い店を教えてくれたものだ。

     

    次回は必ず妻を連れて来てやろう。


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