結婚式で仲人を立てたカップルの比率:0.9%

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    テレビで、最近結婚したカップルの仲人を立てた比率は、全体の0.9%であると言っていた。

     

    かつてはほとんどの場合、仲人を立てていたが、今では1%にも満たないのである。

     

    ここ10〜20年で、これだけ様変わりしたケースも少ないのではないかと思えるくらい、極端に減ったのである。

     

    ついつい、昔のことを思い出す。

     

    私は、29組の仲人をした。

     

    全て部下からの頼まれ仲人である。

     

    頼まれ仲人とは言え、結構、時間を取られ大変であった。

     

    まず、頼んだ本人達と両家の両親が自宅に挨拶に来る。

     

    結婚式当日。

     

    結婚後、再度両家が自宅に挨拶に来る。

     

    これが最も少ないケースで、結納の場に呼ばれることもあるし、別途食事に呼ばれることもある。

     

    後、式当日のスピーチが要である。

     

    私は団塊の世代らしく仕事に追われる日々で、毎日寝るのは、2時、3時という生活をしていた。

     

    そういった余裕のない生活で、スピーチを作る時間が取れず、作るのはぎりぎり結婚式の前の日の夜であった。

     

    いい加減なスピーチは出来ないので、作成するには結構時間がかかる。

     

    私は効率よく作成するため、内容をパターン化し、テンプレートを作成した。

     

    最初と最後は、決まり切った表現なので、変える必要は無い。

     

    と言うより、この部分は変に個性を出そうとしてはいけないので、毎回同じである。

     

    間に両家や本人達の紹介を入れるが、この部分は事前にヒアリングし、どの話題を盛り込めば良いか、またどのように表現すれば、聞いている人に最もインパクトを与えることができるか、この部分のスピーチを作成するのに時間がかかる。

     

    毎回、スピーチを作成し終えた時は朝を迎えており、そのまま式場に出かけていた。

     

    幸い作り立てほやほやなので、内容が頭の中に残っており、覚える必要がなく、スピーチは楽であった

    最初の仲人のスピーチは様子がわからないので随分緊張した。

     

    然し、面白いもので、2回、3回と会を重ねるに連れ、入場してシーンとしている会場で第一声を発することが快感となって来た。

     

    頼まれ仲人は、最初の一人を断れば、後は断っても角が立たないが、私の場合、最初がまだ30代の時で、少しでも役に立つならと思って引き受けたことで、忙しい仕事の合間をぬって、29回も仲人をやる羽目になってしまった。

     

    然し、私に取って仲人をしたのはとても良い経験になった。

     

    仲人をした両家のご両親は全て私の人生の先輩ばかりである。

     

    そうした58組のご両親とお会いすることで、58通りのご家庭の様子やご両親の生き方・姿勢を学ばせて頂いた。

     

    また挨拶に来られる時は正式なおもてなしが必要なので、おもてなしの仕方について色々勉強した。

     

    これらの経験は、後々の人生を過ごす上で、随分と役に立った。

     

    仲人をしたお陰で、人生の先輩から多くのことを学び、また通常では学べないことを学べ、身につけることができたのである。

     

    当時は大変であっても、望んでも出来ない経験をする機会を与えてもらい、幸せ者だったと感謝している。

     

    もう仲人を立てる時代は完全に終わりを告げたと思うが、私の時代は仲人をすることで、色々なことが学た良き時代であった。


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