今年も届いた悲しいメール「○○さんに誕生日のメッセージを送信しよう!」

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    私は自分の個人情報をなるべく露出させたくないので、Facebook以外のSNSには手を出していない。

     

    Facebookは、当時同じ勤務先の後輩の勧めでエントリーした。

     

    動機は職業上、SNSの可能性を実験したかったからである。

     

    プロフィールはまともに登録したが、登録した友人は後輩の彼のみでスタート。

     

    彼と実験開始後、しばらくして彼の病気が悪化し、Facebookでの更新が途絶えた。

     

    彼はガンを患っていた。

     

    メールでガンが転移し、病状が悪化していることを知った。

     

    かなり悲惨な闘病生活であった。

     

    私はそれ以降、病状を聞くことが辛くなり、私の方から積極的にアクセスすることを止めた。

     

    それから約一年後、Facebookからの誕生祝いメッセージ送信のメールが届き、思い切ってFacebookにログインし、彼にアクセスした。

     

    その時、既に彼が、一年前に亡くなっていたことを知り、恐れていたことが現実となり愕然とした。

     

    彼の息子さんから、父が亡くなり、無事一周忌法要を終えたこと、生前お世話になったお礼が書きこまれていたからである。

     

    広島と東京と離れていたので、病状を聞く度、励ますことしか出来なかったが、闘病生活をしながらも、きちんと仕事をこなし、いつも明るく振る舞っていた彼の生き方には改めて尊敬の念を抱いた。

     

    本当に良い人間だった。

     

    最初は仕事を通じての付き合いであったが、生きていれば、友として今も親しく付き合っているであろう。

     

    息子さんもアカウントを消すことが辛いのだろうか、まだアカウントが残っており、毎年、Facebookから無機的な誕生祝いのメールが届く。

     

    最初は、何と酷なメールだろうと思っていたが、毎年、メールが届くことで彼を思い出す。

     

    年数が経つと忘れがちな彼のことを年一回、思い出すきっかけを与えてくれるのも悪いことではないと思えるようになった。

     

    一切、Facebookは使っていない私であるが、アカウントを残しているのは、彼のことを思い出すことが出来るからである。

     


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