北野坂栄ゐ田
神戸に住んでいる友人が紹介してくれた北野坂栄ゐ田。
店内に入ると、早咲きの桜が満開。
食事の後、ジャズを聴きに行きたいので、手っ取り早くカウンターでコース料理を予約しておいた。
十分吟味された食材と、出汁ベースの洗練された味付けは申し分ない。
なばなのおひたしの美味しさに汁まできれいに飲み干した。
肉はもちろん神戸牛。
炙りアナゴの香ばしくて美味しいこと。
板さんが炙っている様子を見て、炙り方にコツがあることが分かった気がする。
天ぷらは、衣少なく、あっさり、すっきりとしているにも拘わらず、深い味つけで、こぼれた衣も食べたい程であった。
油は何を使っているのか訊いておけば良かった。
天つゆは、出汁つゆと言った方が当たっている。
酢味噌で食べるホタルイカは私の大好物。
ぶんどう豆とゆり根のご飯は、まさに春を感じさせる。
デザートまでイチゴぜんざい。
春先取りの食事を堪能した。
私は店のトイレをチェックするのが好きである。
気の利いた店のトイレには何らかの趣があるからである。
栄ゐ田のトイレも然り。
店全体で春を演出していた。
ちょうど開店10周年とかで、一見さんの私達にまで、記念品をくれた。
帰宅して食べたホタルイカの沖漬けの美味しいこと、この上なく、売っているのであればお取り寄せしたいくらいである。
この栄ゐ田、店内は活気に溢れ、カウンター内の従業員の動きに一切無駄はなく、黙々と働いているが、客とはちゃんと会話を交わす。
味、ホスピタリティ等、レベル高く流行っている店の特徴がそのまま出ている。
料金と料理を考えると、思わず「得した」とさえ感じた。
前回述べたジャズライブや栄ゐ田の存在だけでも神戸に旅行する機会が増えるであろう。
- 2019.03.23 Saturday
- グルメ
- 18:43
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- by Left Alone
桜の花びらを模したユリ根、こういった手間暇かけた一品は嬉しいですね。